次の半世紀へ

代表挨拶


商号変更を行う前の「三企冷暖房サービス」時代、エアコンは三種の神器でもあるテレビ・洗濯機・冷蔵庫と同じく夢のある商品でした。当時はエアコンの歴史も浅く、世の中にそこまで普及されていない高級品として扱われていたと同時に、エアコンを設置する同業者も少なく、まさに空調業界はブルーオーシャン。
その当初から三企は、ただエアコンを設置するだけでなく、基礎工事や電気工事、配管板金工事など、協力会社の手を借りずに、ワンストップでマルチに活躍できる職人として、役所や公的施設からたくさんのご依頼をいただきました。
わたしたちはこの多能工職人の能力開発に注力し、結果として受注から図面作成、工事、ご請求まで1人の職人がすべてを行う「トータルパーソン」を育てていくことになります。

程なくして時代は変わり、エアコンは一般的な家電となり、主な仕事はエアコンの取り替えとなっていきます。ブルーオーシャンだったはずのエアコン業界が、いつしか同業者が増え、価格競争を始めるように。
わたしたちはすでに「トータルパーソン」という付加価値を持っていたので、工事価格も変更せず、元請けさまのお仕事も行える下請け業者として、今日まで会社を営んでこれました。

すべての会社は、常に時代を読み、業界の未来を想定し判断することが必要だと考えます。
それはIT業界でも、デザイン業界でも、工事業界でも同じことだと思うのです。
2020年、オリンピックの影響で工事業界も大きな繁忙期を迎えましたが、わたしは終わった後の工事業界を考えておりました。
「終わったと同時に工事バブルが弾ける」「その時にお客さまはもちろん、今まで二人三脚で歩んできた協力会社も守れる、お仕事をお願いできる会社になっていたい」。
提案や売上管理のスキルもどんどん身に付け成長すると同時に、会社としても新規事業を立ち上げました。
営業ツールとしてご利用いただけるおしぼり「musubi」、昨今のストレス社会を緩和する音響システム「R-LIVE」。どちらも会社に訪問し、空間や空気のことをお話しする商品です。新規事業の営業を行うとともに、空調のご依頼もいただけるようになるまで、そう時間はかかりませんでした。

この業界の「職人」は、自ら自分を卑下することが多く、世の中でも「3K (きつい・汚い・危険)」と言われる業界です。
しかしながら、1人の職人が賢明にものづくりをし、エンジニアとして活躍していくこと。そして自身の仕事に誇りを持つことは、とてもかっこいいことです。世の中にかっこいい仕事があるのではなく、その人がその仕事をかっこよくしているのだと、わたしは思います。

現在は少しでもお役立ちできればと思い、施工会社や職人さんをお招きして、僭越ながら、中小企業のエンジニアの在り方や、三企の仕組みなど、講義も行っています。

今後も空調事業、新規事業を行いながら、エンジニアを照らす会社として業界のたくさんのリーダーや後継者を育成し、100年企業を目指してまいりますので、どうか末永くご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

代表取締役 丸山和博

会長挨拶


当社は株式会社三企として1968年の設立以来、まだ一般家庭ではエアコンが珍しかった頃より空調機器の設置工事など、いわゆる設備業の企業として歩んで参りました。

空調機器の普及に伴い、社名を三企冷暖房サービス株式会社と改め、荒川区に拠点を定めて間もなく創業より61周年を迎えます。

この間、私たちの生活を取り巻く環境は大きく変化しました。
お湯が出るのが当たり前、パソコンや携帯電話の普及など、仕事や生活に求められる「利便性」「快適さ」のハードルが上がるにつれて、私たち設備業に求められる工事や保守の内容もその種類と複雑さを増しています。
2013年4月、代表者の変更に伴い、仕事の目的も多種多様化した事で、わたしたちの事業も再認識し時代に合わせて変化していきました。

主軸としていた空調設備に加えて (換気・給排水・電気などの各種設備などビル全体の設備や保守点検、新規事業など) 冷暖房に限定しない総合エンジニアリング業として次の半世紀を歩んでいくため、2015年9月、ふたたび創業当時の社名「株式会社三企」へと社号を変更しました。

これまで半世紀のご支援に心から感謝申し上げると共に、株式会社三企に引き続き皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

取締役会長 丸山よし子

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